22日午後
土曜日。
仕事は半日で終わり。
予定もないから部屋に引きこもった。
夕刻に近づく頃、無性に彼に会いたくて会いたくてたまらなくなった。
彼との想い出も次々に頭に浮かんでは消えた。
文章にするとたったこれだけだけど、私を押し潰すには十分すぎた。
ぽろぽろぽろぽろ泣いていた。
でもすぐに止めた。
泣いたってどうしようもないから。
衝動的に彼のお墓に行こうかと思った。
でも行ったってそこにあるのは、彼の戒名が彫られた墓石だけ。
彼がいるわけじゃない。
私が見たいのは彼の笑顔。
でも見られない。
なんかもういいや、と思ってしまった。
胸を支配している「虚しさ」
それにどう対処していいか、今の私は悩んでいる。