いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

15回目の月命日(1)

今日、私はどうしても行きたかった所があった。


夏の終わりのドライブデート。「海が見たい!」と私がわがままを言った時に、彼が連れて行ってくれた場所。
彼は車椅子なので砂浜には行けない。
なので海をゆっくり見ることのできる場所は限りがある。
どこかいい場所がないかな~と探している時に偶然みつけたのだ。
海の近くの高台に駐車場があり、彼がわざわざ車から降りなくても海が一望できた。
夕陽が沈んでいく様子や釣りをしている人、カモメが飛んでいる様子も見渡すことができた。
彼と最初は感動しながら、そして最後は他愛無い話をしながらだいぶ長い時間そこにいた気がする。


この1週間気持ちが堕ちこんで、気持ちをリセットするために海が見たいなと思った時、ふとこの場所のことを思い出したのだ。
ただそこは4~5年前に二度ほど行ったきりなので、場所の記憶があやふやだった。


お墓参りに行った後、多分ここじゃなかったか、と思う場所を車で走ってみたが最初はみつけることができなかった。
陽も傾いてきて、もしかしたら全然違う場所だったのかも・・とかなり不安になった時、見覚えのある橋があった。
その橋を渡って少し行くと・・見覚えのある高台が目に飛び込んできた。
探し回って40分近く。やっと見つけることができた。
本当に嬉しかった。思わず〇〇、やったよーって叫んでしまった。


車を停めてそこから夕陽をみる。彼の写真を胸に抱いて。
本当に綺麗だった。夕陽も。海も。
なんだかそこだけ時間がゆっくり流れているような感じがしたし、心が少し洗われた。
あの頃とそこまで風景が変わっていなかったから、彼だけがいない、ということに切なくなってしまったけれど。
ねぇ、〇〇。あなたは隣にいてくれた?


帰ってきてからもネガティブなことを考えているけれど、そこまで感情的に激しく揺さぶられていないのは、今日この場所を見つけることができたからだ。
彼との忘れかけていた想い出を拾い集めたような気がして、安堵したからなんだと思う。

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