いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

羨ましい光景

今日、病院の外来は患者さんで溢れていた。
冬はやっぱり体調を崩したり、怪我をされる方が多い。
インフルエンザや感染性胃腸炎も流行っているというし・・


仕事をしながら何気なく診察待ちの患者さんの方をみると、ある光景が目に留まり、釘付けになってしまった。
椅子に座っている80歳前後ほどの女性。少し脚が悪いみたいだった。
そこに旦那さんらしき方が現れ、さっとその女性の手をとり、引っ張って立たせてあげていた。
とても滑らかで自然な動き。上手く言えないけれど、付け焼刃の動きじゃない、ずっとそうやってごく自然に旦那さんが手助けしてきたんだろうなっていうのがわかる動きだった。
そして奥さんの方も本当に嬉しそうに旦那さんに微笑んでいた。


いいご夫婦だな、と思った。
何十年かわからないけれど、夫婦2人で過ごしてきた”時間”が見えた気がした。
そして本当に羨ましかった。
彼と人生を歩んで行きたかった。あの年になるまで一緒にいたかった。
あのご夫婦のように、お互い助け合って支えあっていきたかった。
いろんな人生の困難を2人で乗り越えて、絆をもっと深めたかった。
将来、縁側で一緒にお茶を啜りたい、なんてことも言っていたなぁなんて思い出した。


彼というかけがえのない人に出会えて、両思いになれて、6年間一緒に過ごして、深く愛してもらえた。
これだけ想い合える人に出会えたのも奇跡だし、人と比べたらいけないってわかっているんだけれども・・
羨ましい、と思う気持ちはやっぱり消せない。
あの光景を私が体験することはもうないんだな、と考えると寂しくも思う。

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