雑誌の記事と心境の変化
昨日、髪を切りに行った。
美容院に着き、待ち時間が少しあったので雑誌をパラパラと捲る。
『読者アンケートで発覚!主婦が一番捨てたいのは夫‼』
そんな文字がいきなり目に飛び込んできた。
何の心の準備もできてなかったので、一瞬雑誌を投げそうになった。
少し内容を読んでみると、夫がゴルフ三昧だとか家事育児を手伝ってくれないとか、家に帰ってこないだとか、夫に対する不満が並べられていた。
いや、こんな所に愚痴を並べ立てる暇があるならまず話し合えよ、気持ちを相手に伝えろよ。それとも話し合った結果がこうなのか?なんてことが一気に脳裏に巡った。
悶々とする。
数ヶ月前の私だったら、相手が一緒なだけいいじゃん!夫婦として暮らせることがどれだけ幸せかわかってないの!?ふざけんな!!と憤慨していたと思う。
もちろん今もその思いがないわけじゃない。
相手がいなくなることがどういうことか、きちんとわかっていない人が大半だろう。
「夫婦としての時間」
いらないんだったら私にそれを頂戴、とも思ってしまう。
でも私は結婚をしたことがないから、家庭を築いていくうえでの悩みはどんなものがあるか、伝聞だけで実際に体験したことがない。
それに夫婦と言ってもいろいろな形があり、そこに至るまでの経緯もあるだろう。
だから自分の立場だけからみて否定するのも違うのかな、とは思う。
冷えきってるけど事情があって離婚できない、とか夫(もしくは妻)にあまり思いを伝えられない、っていう夫婦もいると思う。
このことでものすごく悩んでいる人もきっといると思うし。
難しいね。
こんな風に思えるようになったのは、良くも悪くも自分の心が少しずつ変化してきたからかな。
時薬はこういう所にも作用するんだろうか。
私は過ごした時間は短かったけれど、お互い気を遣わず何でも言い合えて、話し合えて、弱い部分も見せ合えた。
そして何より心から愛してた。
そんな彼と会えた私は幸せ者なんだと思う。