いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

彼に似合う色、ワインレッド

部屋の整理をしていて。
彼の遺品も少し触った。
その時出てきたワインレッドのセーター。
いろいろなことが一瞬にして甦った。


彼と買い物に行った時、お互いの服を見繕うことも多かった。
回数は圧倒的に私の服を選んでいる時が多かったけれど。
お互いお世辞なんて言わず、「似合う、似合わない」とはっきり言い合えた。
「ナナドゴブはモノトーン系の服が似合うよね。落ち着いていてかっこよく見えるよ」
よくそう彼は言ってくれていた。
逆に私がふざけてピンク系の服を身体にあててみせると、彼はものすごいしかめっ面をしてくれた(笑)
その時の顔を思い出して、少し笑ってしまった。


彼は私服にあまりこだわりがなく、いつも同じような服ばかり着ていた。
なので、私が無理やりメンズ服の場所へ引っ張って行ったこともある。
ワインレッドのセーターも、私が選んだものだ。
「俺、どんなんが似合うかよくわかんないんだけど」と言う彼に、「絶対○○はワインレッドが似合う!」とゴリ押ししたこのセーター。
試着してみると、予想通り落ち着いた深みのある赤は彼にとてもよく似合っていた。
「ほら、やっぱり似合ってる!私ってセンスある~♪」と喜ぶ私を「はいはい」と呆れた顔で見ながら、そのセーターを彼は買ってくれたっけ。
そしてなんだかんだ次のデートで着て来てくれたな。
その後、仕事で使うネクタイを選ぶ時もワインレッドが入っているものを多く買っていたっけ。
訊いたことはなかったけれど、私がワインレッドが似合うからと言ったのが理由だったら嬉しいな。


このセーター、私も着られないサイズではないけれど(私は大柄だから)、私はレッド系がびっくりするほど似合わない。むしろ滑稽。
やっぱり彼が着るのが一番だよなぁ、と少し寂しく思う。



余談だが逆に彼が似合わない色は黄緑。彼もそれは自覚していた。
一度彼の身体に黄緑色のTシャツをあててみたら、本当に予想以上に似合っておらず、大爆笑してしまった。そして彼に拗ねられた。
ちなみに拗ねた彼はとても可愛い(笑)


呆れた顔、しかめっ面、拗ねた彼。
いろんな彼を思い出せてある意味いい日だったと思う。

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