モノローグ
『愛なんて知りたくない。
優しさだって欲しくない。
あなたを忘れて生きることが幸せだと説くのなら、教えにだって背きます。
死ぬのはけして怖くはない。
あなたが待っていてくれるから。』
10年以上前の少女漫画の中に出てきたモノローグ。
少女漫画としては珍しく死別を扱っていた。
もしかしたらご存知の方もおられるかもしれない。
このモノローグは子供心ながら、結構印象に残っていた。
そして同じ立場になった今、このモノローグの意味が何となくわかる気がする。
誰にも入ってきてほしくないのだ。私と彼の間に。
勝手に入ってこられて立ち直りを強要されて、彼とのことを過去にされるのが嫌なんだ。
そんなことをされるくらいなら、私は立ち止まることを選ぶ。
彼のことを過去にすることが幸せだと言われたら、私はその道は絶対に選ばない。
たとえどれだけ非難されようとも。
どれだけ痛くて苦しくても。
この世からいなくなることは、本当に怖くなくなった。
むしろいつその時が来るんだろうと待ち焦がれているくらいだ。
待っていてくれるのかな・・これは正直自信がない。
でも待っていてほしい。
両手を広げて「ナナドゴブっ!」て言ってほしい。
私は一直線に飛び込んでいくだろう。