いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

車椅子でない彼

夢をみた。

彼が生き返る夢。

何度目だろう。


知らせを受けて彼に会いに行く私。

傍には彼のご家族や友人もいて。皆喜んでいた。

「○○っ!!」と言いながら駆け寄る私。

彼は私を抱きしめてくれた。

「ほんとに?ほんとに○○?」と訊く私。

「ごめんな、ナナドゴブ」そう言ってくれる彼。

私は不安で不安で彼の顔や身体をペタペタ触っていた。

温かい・・・少しほっとした。

「これからも一緒にいられるの?」と訊く私。

「いられるよ」と彼。

嬉しかったけれど、不安な気持ちがあったことは覚えている。


一旦解散して、しばらくしてからもう一度彼に会いに行く私。

部屋の扉を開けると彼がスーツに着替えていた。

「ちょっと!?もう仕事に復帰するつもりなの?無理しちゃダメだよ」と言う私。

「大丈夫だよ」と彼。

そこから何かやり取りしたけれど覚えていない。


そこで目が覚めた。

あぁ、やっぱり夢だったかとしか思わなかった。

少し切ない。


印象的だったのは、最初彼に会った時は車椅子だったのに、次に部屋に入った時は自分の脚で立っていたこと。初めて見た。

私は彼が車椅子になってから知り合ったから、立っているところは写真でしか見たことがない。

だから何となく嬉しかった。あれはあちらの世界にいる本当の彼だったのではないかと。

そして「これからも一緒にいられる」という言葉。

それが現実になることを願っている。

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