思い出してしまう
ちょうど半年前の今くらいの時間。
悪夢が訪れた。あってはならないことが起きてしまった。
彼にとっても。私にとっても。
彼が職場で倒れた。
私はまだ連絡を受けていなかったから、何にも知らずに部屋でごろごろしてたけれど。
数時間後にどん底に突き落とされる。
この時までだ。私が明るかったのは。
心から笑顔を見せることができていたのは。
2015年11月28日と2016年5月28日は奇しくも同じ土曜日。
そして同じく仕事が休み。状況も似ている。
だからかはわからないけれど、鮮明に思い出してしまった。あの時のこと。
彼は倒れた時、どんな気持ちだったろう。
痛かったよね。無我夢中で助けを求めたよね。
まさか自分がこんな目に合うなんて思っていなかったよね。
ごめんね。
何にもできなくて、助けるどころか見ているだけしかできなくて。
本当にごめんね。