2日前に見た夢
夢の中で、私は彼に言われたことを思い出している。
「××で待ち合わせね!待ってるから。」
彼はそう言っていた。
夢の中で必死にその××を探していた。
そこに行けば会える、と思いながら。
でもその××という言葉が一体何なのか、おぼろげにしか思い出せない。
だから手当たり次第に探す。
夢の中でも彼はいないってわかっていた。
でもそこに行けば会えるという確信めいたものもあった。
だから我武者羅に探した。
どこか公園みたいな広場。
お洒落なカフェ。
砂利道、坂道。
行ってはみたけど閉まっていたレストラン。
美術館か博物館のような所。
いろいろな所を探した。でもいなかった。
途中で誰かと話したような気がするけど思い出せない。彼ではなかった。
その××という場所も結局思い出せなかった。
泣きそうになっているところで目が覚めた。
最後に彼がほんの少し出てきたような気がするが、定かではない。
目が覚めた時、本当に切なかった。
「××で待ってるから」と言った彼。
夢の中でもおぼろげだったので、その××は一体何という言葉だったのか、覚えていない。
実在する場所かどうかもわからない。
その××という場所で彼が待っているというのなら、どんなことをしても会いにいくのにな。思い出せない。
本当はどこにもいないって、頭の片隅ではわかっているけれど。
でもわずかな希望にも縋りたくなってしまう。
どこなのかな。××という場所は。
もう一回教えてくれないかな。