いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

納得なんかできない

彼はもうこの世にいないともう、わかっている。

もう生きているうちは絶対に会えないということも。


でも、私は彼がいなくなったことに納得はしていない。

いや、納得している方なんて少ないと思うけれど。


彼はまだ29歳。平均寿命まで50年もある。

やりたいことだって、まだまだたくさんあったと思う。

事故で怪我をして自分の足で歩けなくなって、自分の夢を諦めなきゃいけなくなった。

でもリハビリを頑張って、2年以上かけて自分のことは自分でできるようになった。


更に就職。

彼は国の基準でいうと最重度身体障害者。全然そんな風には見えないけれど。

常に車椅子で過ごさなくてはいけない。

彼と私がいるのは田舎の県。

車椅子の人を雇ってくれる企業は少ない。

彼も就職して数年は非正規職員だった。

でも彼は「頑張って正社員になって、皆を安心させないと」と頑張って、一昨年ついに公務員になることができた。

そしてそれをきっかけに一人暮らしを始めて、自活できるようにもなった。


これまで何年も何年も血の滲む様な努力をしてきた彼。

これから幸せになろうとしていたのに、何でこんなに早くいなくならなくてはいけなかったのか。

努力は報われるんじゃないのか。

彼こそ報われるべき人だ。

どうして彼なのか。

ふざけるな。彼はいなくなっていい人じゃない。


・・・・。

今でも私は、彼を連れて行った"何か"を許せない。

憎悪という感情すら湧いてくる。

連れて行く時期を間違ったんじゃないかとすら思っている。


例え誰が「彼の寿命は29歳だった」と言ったとしても、私はそれには納得しないだろう。

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