現実が見えてきてしまった
彼の49日を迎える頃、『もうすぐ彼に会える!』と意味もなく確信した、ということをブログの記事に書いた。
実際、あの時は本気でそう思っていた。
一体何を根拠にそう思っていたのか、よくわからないけれど。
ハイな状態だったのかもしれない。気が狂っていたのかもしれない。
『大丈夫。今はほんの少し離れているだけ。すぐに彼の笑顔が見られる。話せる。抱きしめあえる』なんて考えてた。
彼がこの世からいなくなったことは頭では理解していたと思うけど、実感がそこまでなかったからかもしれない。
もしくはすぐに迎えに来てくれるに違いない、なんて馬鹿なことを考えていたからかもしれない。
でもあの頃はそれを心の支えにして、何とか毎日を乗り切っていたのかもしれない。
苦しかったは、苦しかったけれど。
彼がいなくなって3ヶ月。
一つの季節が終わろうとしている。
『独りで生きていかなくてはならない』
冷静になってくると、そのことが急に現実味を帯びてきた。
だから最近、こんなに不安定なのか。
嫌だ、嫌だ、本当に嫌だ。
というか、無理だ。
こんな思いを抱えたまま、あと何年も何十年も生きなくちゃいけないなんて。
彼が迎えに来てくれる気配も今のところない。
「その時」がきたらわかるんだろうか。
『彼に会える!』という確信めいた気持ちも消え失せてしまった。
彼は「俺はナナドゴブがいないとダメだ」ってよく言ってくれていた。
それは私も同じだよ。
だから早く会いたいよ、彼に。