いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

初七日法要

久しぶりに振り返る。あの時のこと。
おぼろげになってきているうえ、長文乱文です。





斎場に戻り、彼の火葬が終わるまでの間、繰り上げで初七日の法要が行われた。
私も・・親族ではなかったけれど、彼のご家族のご厚意で参加させていただいた。
お坊さんも含め、彼の遺影の前で会食を行う。
正直、火葬場からの帰りの車の中で言われたクソ坊主の一言のせいで、気分は最悪だった。
ぼんやりと遺影をみながら、”どうして彼は死ななくちゃいけなかったんだろう。あんなに優しい人がどうしていなくならなくてはいけなかったんだろう。あんな暴言を吐いた人はまだこの世にいるのに”なんて不謹慎なことを考えていた。


そして目の前に料理が並べられる。
彼の好きそうなものばかり。
一緒に食べて笑い合った、想い出の料理もあった。
悲しかった。でも・・泣けなかった。
薄いベールが覆っているかのように、目の前がぼんやりしていた。


初七日法要は故人があちらの世界へ行くための大事なステップの一つ。
だから食べなくちゃ、彼を安心させなくちゃ。
そう頭では自分を説得しているのに、手が全然動かなかった。
一方でこんな風にも思っていたんだ。
彼はもう二度と好きなものを食べられないのに・・って。
私だけ食べる罪悪感、というか。
そんなことを感じていた。
それでもしばらくして、何とか口の中に押し込んだ。
今でも覚えている。サーモンのお寿司。彼が好きだったもの。
食べた時、味がしなかったなんてことはなかった。
ただサーモンの味だ、と思っただけで、美味しいとも不味いとも感じなかった。


会食しながら彼のことを話していた時、ある話題になった。
(内容は特定されかねないので省きます)
あの時、彼はどう思っていたんだろうね、という話になり、「ナナドゴブちゃんは何か聞いている?」と訊かれた。
その時の話なら彼から聞いていた。そしてその時どう思っていたかも。
私はそれをそのままご家族に伝えた。正直に。
するとご家族の見解とかなり違ったらしく、怪訝そうな顔をされた。
それ以上、追究はされなかったけれど。
このことは正直に話してよかったのか、今でもわからない。
ご家族が求めていた答えを投げるべきだったのか、彼の気持ちをそのまま伝えたことが良かったのか。
もしかしたら、私に話したことも若干違っていたかもしれない。
本心はもう、彼にしかわからない。
それを改めて実感して、猛烈に寂しくなった。


しばらくして、彼のお骨が斎場に届いたとスタッフの方が呼びに来られた。
遺骨と対面するのは正直気が重かったけれど、行かないわけにはいかず、その場に向かった。

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